保護司とは
保護司とは、犯罪を犯した人の改善及び更生を手助けすると共に、犯罪の予防に努めるための社会活動を行う仕事です。
法務大臣から委嘱された国家公務員という立場ではありますが、地域の実情を理解した民間の篤志家が、無給で務めるのが原則です。
都道府県ごとにいくつかの地区(保護区)に分かれて活動をしています。大川地区保護司会は、香川県の東部2市で活動する団体です。
保護観察の一翼を民間の篤志家達が担っている理由は、民間人としての柔軟性があり、かつ地域に通じているがために、
より親身になって保護観察者に接することができ、犯罪を地域全体の問題として考えることができるためです。
このような保護司は全国に約4万7千人おり、大川地区では60名の保護司が活動しています。
大川地区の保護司の活動
保護観察
犯罪を犯した人や非行に走る人と定期的に面談を行います。遵守事項の確認・指導はもちろん、生活や就労への助言・協力を行います。
面談専門の部屋が用意してありますので、保護司と落ち着いて話ができる環境です。
犯罪予防活動・啓蒙運動
犯罪や非行を防ぎ、犯罪を犯した人の更生への理解を深めてもらうための活動をしています。毎年学校訪問活動を実施しており、教育関係機関との連携を深め、青少年の非行防止活動に尽力しています。
その他、大川地区保護司会では、活動を周知するための講演などのイベントなども行っています。
釈放後の生活環境調整
刑務所や少年院を釈放後、就労等社会復帰に苦労することがないよう、居住地の調整や引受人との話し合いなどを行います。
社会復帰への第一歩のお手伝いをすることで、スムーズな社会復帰を促し、再犯を防ぎます。
保護司になるには
保護司になるためには、次のような条件があります。
*人格・行動に於いて社会的人望を有すること。
*職務遂行に必要な熱意と時間を有すること。
*生活が安定していること。
*健康で活動力があること。
では、実際に保護司になるためには・・・
➀ 保護司から地区会長へ該当者を推薦する。
➁ 地区会長はその意見を聞き、高松保護観察所長に推薦する。
➂ 高松保護観察所長はその意見を聞き。法務大臣に推薦する。
➃ 法務大臣がその中から委嘱すべき人を任命する。
上記の過程を踏んで、保護司として活動ができます。